アルミサイディングの性能・寿命は?
ここでは、アルミサイディングボードの性能や、・寿命(耐用年数)について紹介いたします。
アルミサイディングボードの性能
アルミサイディングボードの性能を知るにあたって、建築材として下記のポイントからそれぞれ解説します。
- 断熱性/耐火性
- 水密性
- 耐震性
- 寿命
断熱性/耐火性
断熱性は建物の外壁材として重要な指標です。
冬の暖房や夏の冷房効果を上げるためには、家の中から逃げる熱や外から侵入してくる熱を遮断する事が一番効果的といえるでしょう。
アルミサイディングは、アルミニウム自体の熱伝導率が小さい上に、輻射熱の放射が少ない素材ですので、家の中の熱を素材に閉じ込め逃がしにくい性質があります。そのため、硬質発砲プラスチックフォームといった断熱性の高い素材を貼り付け、建物内外の熱移動を抑えることができます。
また、夏場によく車の社内温度を抑えるためにアルミ箔のウインドバイザーを立てているのを見かけたことがあるかもしれませんが、アルミは赤外線の熱反射率が高い素材なため、夏の炎天下でも外気の暑さをシャットアウトする効果が期待できます。
耐火性については、鉄やステンレスに比べると融点は低い(650~700度)ですが、木材やそのほかのサイディングボードと比べれば明らかに耐火性に優れていると言えるでしょう。鉄よりも軽いため、建物の外壁材にはうってつけというわけです。
水密性
水密性とは、圧力環境下において液体が外部に洩れない・または流入しないかどうかの指標ですが、表面に耐蝕アルミニウム超合金が採用されていることが多いアルミサイディングでは透水や吸水の心配性はほぼ無いと言ってよいでしょう。
また本体どうしの接合部分も、パーツ同士のジョイント構造でしっかりはめ込んでくみ上げたり、場合によっては溶接も可能なため、雨水の浸入や台風などの条件でも漏水の心配がありません。
耐震性
アルミサイディングを含めた金属系の外壁材に共通する優位性は、軽量で耐震性に優れることです。
一般に、建物の重量が重いと地震の揺れに対して負荷が大きくなり強く揺れるようになるため、外壁材が軽くなることで建物への負荷が軽減され、結果的に耐震性が向上することに繋がります。
金属サイディングでも特に軽量なアルミサイディングは、リフォームなどでよく使われるカバー工法にも適しています。解体を行わずに補強できるので、費用を抑えた施工が可能です。
寿命(耐用年数)
アルミサイディングボードの寿命は、スチールやガルバリウム鋼板などのほかの金属サイディングと比べても強い防錆性を持っています。
水分を吸収しない素材のため、雨や雪の多い寒冷地や、海の近くの沿岸部にも適した外壁材として非常に高い耐久性があります。
素材の耐用年数は30年以上、条件によっては50年経っても品質を担保できるため、新築施工でも人気があります。
住宅で多く普及している窯業系サイディングの耐用年数は一般的に20〜30年といわれているため、リフォームの手間を考えて長い目で見ると、アルミサイディングも検討の余地があると言えます。
まとめ
アルミサイディングの性能面について確認しました。木材や窯業系と比べてそもそも金属としての素材の違いがありますが、重量や水密性、耐用年数に強みがあります。
「軽くて錆びない」金属サイディングとして外壁材の中でも人気が再加熱しているアルミサイディング。
各社から様々な商品が展開されていたり、オーダーメイドで板金加工してくれるメーカーも存在します。
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