アルミサイディング、
何に使う?

住宅の外壁材としてだけではなく、幅広い用途があるアルミサイディング。
薄くても強度があって加工しやすいため、耐震性の担保が難しい大きな建物や、意匠性の高い建物にも使われています。

一般住宅
(新築・リフォーム)

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引用元:アイジー工業株式会社公式サイト
https://www.igkogyo.co.jp/photo/detail.html?id=369

金属サイディングは老朽化した住宅を強化する目的でリフォームによく使われていましたが、近年ではそのモダンな外観が人気となり、新築の施工でも多く見かけるようになりました。
アルミサイディングは断熱性や防音性に優れているため、長い期間良好な住環境を維持することが可能です。

ビル・工場など

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引用元:アイジー工業株式会社公式サイト
https://www.igkogyo.co.jp/photo/detail.html?id=356

ビルや工場、あるいは学校などは、一般住宅のように手軽にリフォームすることが難しく、また施工も大規模になるため、軽量で耐震性に優れたアルミサイディングが重宝されています。
また、耐火性にも優れているため、有事の際も安心。多くの人命や商品を預かる建物では、外壁材の選択は重要です。

競技場・美術館など

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引用元:富山県観光公式サイト
https://www.info-toyama.com/attractions/80267

ドームや美術館などでアルミサイディングが用いられる場合もあります。金属加工によって薄く伸ばして使えるため、オリジナルの外壁材として意匠性の高い建物にうってつけだからです。
加えて、雨風による見た目の劣化に対しても、アルミの「錆びづらい」という特徴を活かすことができます。

様々な用途で提案しやすく、
劣化しづらいのが魅力!

地震大国である日本の建築業界では、耐震性はもっとも重要な要素と言えるでしょう。耐震性は上物の重量に大きく左右されますが、アルミサイディングはその軽さから建物自体への負担がかかりづらく、結果的に耐震性の向上に貢献しています。
また、錆びづらいという素材の特性から、雨や雪の多い地域や沿岸部でも劣化が少なく、耐用年数が長いのもポイントです。

メーカー/製品選びで
チェックすべきポイントは?

各メーカーによって、デザインや表面の加工方法・性能や価格帯なども異なりますが、お馴染みのメーカーからカタログを取りよせているだけで、定番商品しか知らない方も多いのではないでしょうか。
当サイトで紹介している国内メーカー26社をご紹介する前に、メーカーや製品を比べる上で抑えておきたい4つのポイントをまとめてみました。

価格

原材料費の高騰から全体的に値上げしている傾向がありますが、メーカーによっては高性能なハイエンドモデルから、価格の控えめなエントリーモデルまで複数の製品を出しており、施工箇所によって使い分けることも可能です。
当サイトではメーカーと代表製品とをセットで紹介していますので、ぜひ見比べてみてください。

デザイン

金属サイディングは「メタル感」が拭えない、とデザイン面で敬遠されてしまう場合もあります。
しかし近年の加工技術の進歩により、色はもちろん波系、木目調、石膏調などの他素材の質感も表現できるようになり、各社から多様な製品が展開されています。アルミでも建物の雰囲気と合わせられる場合が多くありますので、デザインの幅が広いと安心です。

性能

同じアルミニウムをメイン原材料としたサイディングボードの中でも、表面の加工法や、厚みの差や、金属の配合などで差別化が図られています。耐久性やメンテナンス性などもメーカー・製品によって違いがあります。
外壁材として見るべき防水性・防火性・断熱性・耐震性・意匠性・メンテナンス性・耐用年数などのスペックが記載されているか確認しておきましょう。

保証

メーカーごと・製品ごとに保証内容も異なります。
例えば本体の穴あき等に対する「原板保証」や、錆びに対する「錆び保証」、塗膜のひび割れや剥離・膨れ等に対する「塗膜保証」、色褪せ等に対する「外観保証」などが付いている場合があります。期間も5年・10年単位で、30年の長期間保証している場合も。
建物を長持ちさせるために保証内容も要チェックです。

建物にマッチする製品、
得意とするメーカーを要確認!

製品種別はメーカーによって様々ですが、そのメーカーによっても、得意とする建物やデザイン、性能が違ってきます。
メーカーの特徴をしっかり抑えた上で最適な製品選択ができるかどうかが、その建物の価値を決めると言っても過言ではないでしょう。
まずはメーカーを良く知ることが大切です。是非当サイトでまとめた情報を活用してみてください。

アルミサイディングボードを
取り扱うメーカーリスト

様々な場面で選びやすい!
汎用的なメーカー9社

当サイトでは国内メーカー26社を網羅的に調査・紹介していますが、「1社ずつすべて確認するのはしんどい!」という方のために、製品選びのポイントの中から「デザイン・性能・保証」の3つの観点で、こちらのメーカーに相談すれば用途や仕様に合わせた製品選びがしやすいであろう、汎用的なメーカー9社をまずはご紹介します。

※「価格」についてはメーカー問い合わせのものも多く、仕入れ先やスケールメリットによって変動する場合もありますので、施工の際に見積もりを取るほうが確実でしょう。

【選定基準】
Googleで「アルミサイディング メーカー」と検索して表示される国内メーカー26社(※)のうち、下記基準を満たす9社を選定
❶デザイン:公式サイトもしくはWEBカタログで、形、表面加工、色などのデザイン展開が2種以上あると明記されている
❷性能:公式サイトもしくはWEBカタログで、機能用途別に2種類以上の商品を展開していることが明記されている
❸保証:公式サイトもしくはWEBカタログ内で、保証内容と年数が明確に記載されている
※ 自社で製品を製造・販売している会社。2022べ年11月15日時点・編集チーム調べ

そのほかの国内メーカー

汎用的として挙げたメーカー以外にも、長い歴史を持つ老舗メーカーや、日々研究開発を重ねている技術の光るメーカー、すべてオーダーメイドで制作しているメーカーなど、魅力的なメーカーが沢山あります。

メーカーをもっと見る

【コラム】
意匠性の高いデザイン建築は、
オーダーメイドの特注品で対応

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引用元HP:TOKYO SKYTREE公式サイト
https://www.tokyo-skytree.jp/about/design/

競技場や美術館など、外観も重要な「大型・一点物」の建築物には、既製品だけでは対応できない場合も多くあります。
また、注文住宅でも凝ったデザインをご所望の施主様に対しては、既存品の組み合わせだけでは表現できない設計もあるでしょう。

そうしたケースでは外壁材も特注品を用意する必要があります。
大手メーカーの製品ラインナップは大量生産したのちに建材卸し小売りやハウスメーカーに納品されていきますが、もともと板金加工を得意としていた中小メーカーなどでは、建築物の外壁材だけでなく様々な用途でアルミパネルの加工・納品を行っている場合もありますので、相談してみるとよいでしょう。

高さ634mを誇る東京スカイツリーの中心外壁や展望台部分も1tの風圧に耐える特注のアルミハニカムパネルが採用されるなど、アルミサイディングは日本を代表する近代建築でも大活躍しています。

外壁をアルミサイディングに!
まずは基本の基礎知識まとめ